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zoom RSS 屋上の千葉君

<<   作成日時 : 2014/12/06 10:15   >>

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 高校の時のクラスメイトの千葉君。隣の県から越境入学してきた彼はいつも一人だった。話し掛ければ応えてくれた。でも話し掛けてはくれなかった。遊び時間にはいつも姿が見えなかった。帰宅する時にはいつの間にか消えていた。
 或る時、寒い時だったっけ、学校の屋上で空を見ていた。独りだった、悲しかった、寂しかった、苦しかった、嫌だった。そして学校の屋上で手すり越しに下を見た。もういいやって思った時、ボクの手首を掴んでくれたのは千葉君だった。

『明治少年懐古』川上澄生(ウェッジ文庫)読了
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――中学教師として自ら“へっぽこ先生”と称し、詩情あふれる版画で多くの人を魅了した永遠の詩人画家・川上澄生。川上澄生の描く世界は、わたしたちの心の奥深く睡るノスタルジーをかきたててやまない。名作『明治少年懐古』が、いま甦る。
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 いい本ですよねぇ。思わず書影を載せてしまいましたよ。
画像 突然「消しゴムはんこ」に目覚めたからの“川上澄生”さんっていうわけではないのですが、ずっと気になっていたのがここに来て具体的な好奇心になったっていうことなのかな(何を言いたいんだ私は)。
 掲載されている版画の素朴な感じはもちろん素晴らしいのだけれど、文章がまた最高なのです。飾りのない訥々と語られるようなリズム感がいいんですよ。これは私が理想とする文体だなぁ(あくまでも理想ですから)。こういうのを一家に一冊本というのだろうな。(図書館本なのですが買います。88点)
画像
 「消しゴムはんこ」の新作。イラストはうちの奥さんが担当。どうもイラストがうまいっていうだけのような気がしてきた。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
強烈すぎる体験談に言葉がありません
ただ、この歳になると
不思議にもう逢うこともないだろうクラスメイトのことを
いろいろと思いだすのも事実です
いろんな意味で、みんなが助けてくれている気もします
チョロ
2014/12/07 12:00
千葉君、私からも「ありがとう」を言います。
思いがけないところで、思ってもみなかった人の温かい視線で助けられたこと、私もあります。
ぶるう
2014/12/07 22:01
 チョロさん、ぶるうさん、コメント本当にありがとうございます。まぁあれです、スルっと流してくれるとうれしいです。
 今も元気だろうか、千葉君。私のことを覚えているだろうか、千葉君。もう会うこともないんだろうね。忘れないから。
ペンギン店長
2014/12/09 05:38

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